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いちおう技術系ブログ.信用しないでね.

IDCフロンティアのクラウドのマルチユーザ機能を使ってWebアプリの演習環境をつくってみた(前半)

はじめに

学生がクラウド上のWebサーバにアプリケーションをデプロイできる演習環境を作ったのでその手順を紹介します.学生が使えるクラウド環境を作るときに一番問題となるのが,クレジットカードの登録や携帯電話などを使った本人確認です.IDCフロンティア(以下IDCF)のクラウドのマルチユーザ機能を使うと,それらの部分を避けて通ることができます.

つくってみた演習環境

NetbeansからWebアプリをクラウド上のGlassFishにデプロイできる環境を作ります.

Netbeansのプロジェクト→プロパティ→実行のところでサーバとしてIDCFに立てたGlassFishサーバに切り替えるとクラウド上にデプロイして実行を試せる演習環境を実現します. 

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利用させていただいたアカデミックプログラム

ICDFは学生の講義や演習を支援してくださっていて,充実したアカデミックプログラムを展開してくれています.今回は大学のクラウドコースの学生の講義・演習の一環ということもあり,IDCFのアカデミックプログラムを利用させていただきました.

演習環境の構築手順 

1. クーポンコードの登録

IDCFアカデミックプログラムを申し込むとクーポンコードとして所定の利用料金分だけIDCFクラウドを利用できる権利をいただくことができます.一度に複数のクーポンコードをまとめて入力することができ,登録されてからの有効期限なのでとても利用し易いクーポンです.IDCFのアカウントで「アカウント設定→クーポンコード」と進むと登録することができます.

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2. 支払い方法の変更

アカウントを作るときには自分個人のクレジットカードを登録していました.マルチユーザ機能を利用するにあたり,クーポンコードで実際には利用料金が発生しない範囲で利用するけれでも,大学が契約している形にしてもらいました.「アカウント設定→支払い方法」のところにある「申し込み書ダウンロード」から様式をダウンロードして,大学の会計課とIDCFの請求担当者に依頼します.九工大では銀行振込が良いとのことでした.会計課からいただいた情報を登録しました.

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3. ユーザの登録

無事に支払い方法の変更がおわったら,演習を行う学生のアカウントをつくっていきます.必要な情報は姓名,メールアドレス,ログインIDです.学生はクレジットカードの情報や携帯番号を入れる必要がありません(これがやりかった).「アカウント設定→マルチユーザ→ユーザ追加」で追加できます.今回の演習ではプロファイルタイプは「ユーザー」で大丈夫です.学生は確認のメールにあるリンクを踏むとログインできるようになります(たぶん).

 

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4. 仮想マシンの設定 

ここから先はスライドをつくって各自学生がやってもらう内容になります.大学などの演習で使う演習環境の準備のやり方としては次の二つがあると思います.

 

 1.  講義を行う教員が予め準備しておき,受講者は利用だけする

 2.  演習環境の構築の仕方だけ事前に教わり,受講者はその準備をして演習にのぞむ

 

今回は2のやり方になります.環境構築って以外と楽しいですし,受講者は大学院のクラウドコースの学生ということで,環境構築をしてもらうことにとても意義があると考えたからです.そういえばノートPC持参のハンズオンはだいたいは2のやり方ですよね.

 

長くなって来たので,具体的な環境構築の内容は続く(後半)にて!